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この法則を地球と人工衛星という関係で述べると次の通りになる。

第1法則:人工衛星は地球を中心又は一つの焦点とする二次曲線(円、楕円、放物線、双曲線)を画いて運動する。

第2法則:地球を中心とする衛星の運動で、一定の時間に衛星の動く動径が画く面積は等しい。

第3法則:楕円軌道の長半径の3乗と衛星が楕円の軌道を一周する周期の2乗との比は一定である。

衛星の打上げで、火星探査などの人工惑星となって、地球の重力圏を脱するときは、放物線又は双曲線の軌道をとるが、人工衛星として地球を回るときには楕円軌道、又はその特殊な場合として離心率がOの楕円である円軌道となる。

人工衛星の軌道は、上記の法則に基づいて、ケプラーの軌道の6要素、地球の中心を原点とする直交座標系上での三次元の位置と速度などで表すことができる。直交座標系での表現も三次元の位置と速度で六つのデータで表されることになる。

 

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図9・1 軌道6要素説明図

 

 

 

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