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第5章 コンピュータ

 

5・1 コンピュータの基本構成

 

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図5・1 コンピュータの基本構成

 

コンピュータは、汎用コンピュータ(パソコン等)から機器に組込まれたマイクロコンピュータなど種々のものがあるが、その基本構成は、図5・1に示す通り、演算装置・制御装置・記憶装置・入力装置・出力装置からなりたっている。

GMDSSの機器では、IDの送出及び解読、回線接続処理、誤り訂正処理、自己診断等に使用されている。

演算装置は四則演算(+-×÷)や論理演算(比較判断)などを行うところで、アキュムレータやシフトレジスタなど各種のレジスタからなりたっている。

制御装置はプログラムを構成する命令を解読して計算機の各部へ必要な指令を与え、計算や処理が自動的に進行するようにする装置で、基準のクロックパルスの発生回路やデコーダあるいは多くのゲートなどでなりたっている。

記憶装置はプログラムやデータを記憶するところで、演算装置と密接に結びついている。主記憶(内部記憶)装置と外部にあってこれを補う補助記憶装置とがある。

演算装置・制御装置・主記憶装置を合せ中央処理装置、略してCPU(Central Prossesing Unit)と呼んでいる。

入力装置は外部からデータを取り入れる装置で、キーボード、磁気テープ、磁気ディスク、磁気カード、紙テープ、紙カードなどからデータを読み取る装置等がある。

出力装置は外部にデータを送り出す装置で、プリンタ、文字や図形を表示するCRT(ブラウン管)、ディスプレーやLCD(液晶ディスプレー)X-Yプロッタ、あるいは磁気テープ、磁気ディスク、磁気カードに磁気記録をしたり、紙のテープやカードにパンチする方式で出力するものなどがある。

以上の補助記憶装置、入力、出力装置等を一般に周辺機器と呼んでいる。

 

 

 

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