(4) ディジタル変調
ディジタル信号で搬送波を変調する場合も基本的にはアナログ信号による変調と同様に搬送波の振幅、周波数、位相を変化する変調方式である点は変わらないが、この場合は変調というよりは、キーイングといい、それぞれ、振幅シフトキーイング(ASK)、周波数シフトキーイング(FSK)、位相シフトキーイング(PSK)と呼ぶ。次のような各種の方式がある。
(a) ASK:ディジタル信号によって振幅の大きさを変化する方式で、振幅を0と1に変化する場合はOOK(オンオフキーイング)と呼び、図3・57の(a)に示す通りであるが、使用される例は少ない。
(b) BPSK:Bはbinary(2進)で2相PSKと呼ばれる。同図の(b)に示すように変調信号の0と1に対して搬送波の位相を0位相とπ位相に変化させて伝送させる方式であって、理論的には優れた伝送特性をもったキーイング方式である。