(3) 定電圧回路を用いるとき、図3・40におけるV0はV1の70〜80%になるので、このことを考慮してV1の値を選ぶ。
(4) ダイオードとTR2には大きな電流が流れるので、負荷に応じて電流容量の大きいものを選ぶ。
3・6 論理回路の基礎
論理(ロジック)回路はディジタル回路とも呼ばれ、基礎回路は
ゲート回路(OR、AND、NOT回路を基本とする)
フリップフロップ回路(RS、JK、D、T、形回路を基本とする)
に分けられ、OR、AND、NOT 回路を応用したものにNOR、NAND回路など、フリップフロップ回路を応用したものにカウンタ(又は分周)、メモリ回路などがある。
論理を扱う場合、YESかNOか、(+)か(-)か、高いか低いかなどの二つの状態を論理回路では二値のディジタル量として扱い、電気的には電圧が相対的に高いか低いかによって区別し、これら二つの状態を論理値0と1又はLOW(L)とHIGH(H)に対応させる。こゝに1,0は数字としての量を表すものでなく、論理値を示す記号の意味として扱う。この対応の仕方に2通りあり、
回路の動作を論理的に表すときには、このいずれを使うかをはっきりしておかねばならない。一般には特に注釈がないかぎり正論理が使われる。回路の動作を表す記号(論理記号)はMIL規格(MILITARY STANDARD)が最も一般的である。
また、回路の動作を表すのに、入力のすべての条件を与えてそのときの出力の状態を示した表を真理値表(TRUTH TABLE)という。
また、時間を横軸にして入力の状態に伴う出力の関係を示したものをタイムチャート(TIME CHART)という。
ロジック回路の数学的解析を行う場合にはブール代数を利用すると便利であるが、ブール代数の説明は本章では省略する。