図3・38(a)のような電圧が図3・37のA点に加わる場合、電圧が(+)のときはダイオード1,2を通して電流が流れ、(-)のときは3,4を通して流れるので、B点の電圧は図3・38(b)のようになる。図3・37のB点のスイッチを閉じて負荷を接続すると、B点の電圧は図3・38(c)のようになり、同じ平滑コンデンサと負荷なら半波整流に比べて電圧変動は小さくなる。この電圧変動は、精密な電子機器に対しては雑音の原因になるので、普通は平滑回路と負荷の間に、次節にのべる定電圧回路を設ける。
また、図3・39のような回路を用いると倍電圧及びN倍電圧の整流回路を作ることもできる。