左側の不等号は被変調波の頂点を結ぶ包絡線のぎざぎざが小さくなるようにするための、また、右側の不等号は電圧が下がってきたときに、点線のように包絡線に追従しきれない(ダイアゴナルひずみと呼んでいる。)ことがないようにするための条件である。
図3・26 振幅変調波の検波回路
図3・27 検波回路各部の波形
3・3・2 周波数変調(FM;Frequency Modulation) (1) 周波数変調の原理 周波数変調は信号波にしたがって搬送波の周波数を変化させる変調方式であり、比較的広い周波数帯が必要で回路構成も振幅変調にくらべ複雑であるが、雑音の影響を受けにくく品質の良い通信が可能という特長を持つ。 いま搬送波をv=Vsin ωt、信号波をvp=Vpcos Ωtとすると変調波の周波数はω+γVpos Ωtとなる。ここにγは比例定数である。したがって周波数変調波は
3・3・2 周波数変調(FM;Frequency Modulation)
(1) 周波数変調の原理
周波数変調は信号波にしたがって搬送波の周波数を変化させる変調方式であり、比較的広い周波数帯が必要で回路構成も振幅変調にくらべ複雑であるが、雑音の影響を受けにくく品質の良い通信が可能という特長を持つ。
いま搬送波をv=Vsin ωt、信号波をvp=Vpcos Ωtとすると変調波の周波数はω+γVpos Ωtとなる。ここにγは比例定数である。したがって周波数変調波は
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