半導体を利用したダイオードにはいろいろな構造のものがある。またその用途も整流用、検波用、発振用、変調用、電源安定用など広範囲である。以下に主なものについて述べる。
(1) 検波用ダイオード
受信機の検波回路に用いられる高周波小電力用のものである。図2・9に示すようにN形ゲルマニウムあるいはシリコンの小片にタングステン線や白金合金線を接合させた構造になっている。金属側が(+)のとき順バイアスとなる。点接触形ダイオードとも呼ばれる。
(2) 整流用ダイオード
交流電源を直流電源に変換するときに用いられる出力電流の大きなダイオードで、主にPN接合のシリコンダイオードが用いられる。