6・8 カーソルの使い方 正確な方位の測り方として次のことに注意すること。 レーダーでは、空中線の水平ビーム幅の分だけ、映像が横方向に拡大される性質がある。これは目標がビーム幅の中にある間は、反射波が受信されるためで、空中線が目標に正しく向く1/2ビーム幅の手前から反射波は受信され始め、これは目標から1/2ビーム幅それるまで続いているので、映像面では目標の両端がそれぞれ%ビーム幅ずつ拡大されることになる。図6・3はこれらの様子を示したもので、方位の正確な測定には、次の注意が必要である。
6・8 カーソルの使い方
正確な方位の測り方として次のことに注意すること。
レーダーでは、空中線の水平ビーム幅の分だけ、映像が横方向に拡大される性質がある。これは目標がビーム幅の中にある間は、反射波が受信されるためで、空中線が目標に正しく向く1/2ビーム幅の手前から反射波は受信され始め、これは目標から1/2ビーム幅それるまで続いているので、映像面では目標の両端がそれぞれ%ビーム幅ずつ拡大されることになる。図6・3はこれらの様子を示したもので、方位の正確な測定には、次の注意が必要である。
図6・3 水平ビーム幅による方位の拡大
1] 単一目標の方位を測る場合 カーソル線をその目標の映像中心に合わせて測る。 2] 目標の一端の方位を測る場合 例えば島等の一端を測る場合は、映像の端から1/2ビーム幅だけ内側にカーソル線を合わせる。図6・4の点線は誤りで、実線が正しい合わせ方である。この方位拡大効果は受信機の感度を上げると大きくなるので、カーソルの入れ具合も、それにより幾分加減が必要である。
1] 単一目標の方位を測る場合
カーソル線をその目標の映像中心に合わせて測る。
2] 目標の一端の方位を測る場合
例えば島等の一端を測る場合は、映像の端から1/2ビーム幅だけ内側にカーソル線を合わせる。図6・4の点線は誤りで、実線が正しい合わせ方である。この方位拡大効果は受信機の感度を上げると大きくなるので、カーソルの入れ具合も、それにより幾分加減が必要である。
図6・4 カーソル線の正しい合わせ方
6・9 操作上の個人差 操作の方法はt取り扱う人によっても、また、操作の目的や海面の状況によっても異なってくる。例えば、昼間明るい所で調整する場合は、ビデオと距離目盛を上げておいて、掃引線がわずかに見える程度に輝度調整を行い、この状態で感度を上げるような調整を行うのが普通である。この方法は、弱い目標に対して最良のレスポンスが得られる。
6・9 操作上の個人差
操作の方法はt取り扱う人によっても、また、操作の目的や海面の状況によっても異なってくる。例えば、昼間明るい所で調整する場合は、ビデオと距離目盛を上げておいて、掃引線がわずかに見える程度に輝度調整を行い、この状態で感度を上げるような調整を行うのが普通である。この方法は、弱い目標に対して最良のレスポンスが得られる。
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