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別体形の特長は、在来船ですでにレーダーが装備されている場合でも、スペースさえあれば比較的容易に取付けが可能なことである。

別体形では、通常二台のレーダーからの信号を切り替えて入力する方式を採っている。

ARPAだけの専用機の中には、いわゆるレーダーの副表示器としての機能を十分に持っていないものもある。

また、別体形の場合は、接続するレーダーの機種によっては簡単にインターフェースできないものもある。

 

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図5・11別体形の基本構成

 

5・6 ARPAの性能の現状

現在市販されているARPAは、いずれもIMOの性能基準を満足したもので、どれをとってもほぼ同等のものといえるが、各社では少しずつ異なったところがある。このARPAの主要機能の現状を以下に述べる。

5・6・1 目標の捕捉と追尾

(1) 現在市販されているすべてのARPAは手動捕捉機能を持っており、その方法はジョイスティックやトラックボール等を使用するものが大半を占めている。

(2) 捕捉数は、ほとんどが20目標以上である。(従来、手動のものは10目標のものもある。)

(3) 自動捕捉機能は、オプションも含めると大半の機種が自動捕捉機能を持っている。この自動捕捉機能も細かくみると、全自動捕捉(Fully Automatic Acquisition)とガードリング等による半自動捕捉(Semi Automatic Acquisition)の二つに分けられる。

a)全自動捕捉とは、ガードリング等とは無関係に、捕捉領域内の目標に対して所定の数までの自動捕捉が可能なシステムである。

b)半自動捕捉とは、設定したガードリングをクロスする目標に対してのみ捕捉が実行されるシステムである。

 

 

 

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