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5・2・2 方位の表示方式による分類

方位表示のモードには、ノースアップ、ヘッドアップ、コースアップ、の三つのモードがある。しかし、ARPAでは、ヘッドアップがコースアップのいずれかのモードと、ノースアップモードを持てばよいことになっている。

(1) ノースアップ(North Up)モード

ノースアップモードでは、図5・4のように画面の真上(固定ダイヤルの0度)が真北であり、真方位表示ともいわれている。この場合の船首輝線は自船の針路方位に表示される。この方式は、沿岸を航行するときなどには海図との対比がやりやすく、物標の真方位(True Bearing)が即座に読み取れる等の利点があり、自船の測位等に適した方位表示モードである。

 

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図5・4 ノースアップモード

 

(2) へッドアップ(Head Up)モード

ヘッドアップモードでは、図5・5のように常に画面の真上が自船の船首方向となり、真方位表示とは無関係になる。すなわち、船首輝線は自船の針路方位とは無関係に、常時、固定ダイヤルの0度に表示され、物標方位は自船の進行方向との相対方位(Relative Bearing)として読み取れる。したがって、特に測位が必要でない場合で、大洋の航行や他船の見張り等に適した方位表示モードである。

 

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図5・5 ヘッドアップモード

 

 

 

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