STCの動作は図3・41に示すような電圧カーブを作り、距離が遠くなるに従って段々小さくなる負のバイアス電圧を、中間周波増幅回路へ加えて増幅度を落とすようにしたものである。STCボリュームによってSTCの電圧カーブ負電圧の振幅や時間的な長さをコントロールする。
3・6・8 高圧回路
CRTの陽極電圧は約10kV程度を必要とするため、専用の高圧回路を設けている。高圧回路は図3・42に示すように、制御回路、発振回路、整流回路からなり、制御回路は発振回路の電源電圧を変えて、出力電圧を8〜10kVまで加減する。発振回路は約20kHzで発振し、これを昇圧、整流して10kVの高圧を作る。