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図3・10 充電回路

 

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図3・11 放電回路

 

はじめの振動で約2E0の電圧に上昇したときに、サイラトロン又はSCRにトリガ入力を加えて導通させると、Cに充電されていた2E0の電荷が一挙に放電する。このときの放電に要する時間は、PFNのコイルとコンデンサーによって決まり、これがパルス幅となる。図3・11は、放電回路の等価回路であるが、この放電電流はPFNのインピーダンスZ0と、パルストランスの一次側からみたインピーダンスZpとが等しくなるように設計してあるので、規定のパルス幅で、かつ、波高値が2E0のパルスとなってパルストランスの一次側に掛かり、この高圧パルスを更に昇圧して、マグネトロンが安定して発振するようにしてある。

3・2・3 マグネトロン

マグネトロンは磁電管とも呼ばれ、図3・12のような構造で電子流と磁界との相互作用を利用した二極管である。周波数の安定度は悪いが30%以上の効率で発振し、大きなパルス出力を容易に得ることができるという利点があるので、レーダーのパルス送信用に多く用いられている。詳しくは基礎理論編の7・1項を参照されたい。

 

 

 

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