図9・12 合成波の位相
大気の状態が異常なときには水平線の更に下まで電波が伝搬するという状態がある。光学的にはこれは蜃気楼として知られた現象であるが、マイクロ波でも同様な現象がある。例えば、大気の低い気層に温度の逆転層があるときなどで、その大気の層がマイクロ波に対し、ちょうど超長波に対する電離層と同じような効果をもって、図9・13のような導波管型の伝搬をしてマイクロ波が異常に遠方まで伝わる。これをラジオダクト(Radio Duct) と呼んでいる。
図9・13 ラジオダクトによる電波の伝搬
図9・14 大気中におけるマイクロ波の減衰
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