8・5・7 マイクロストリップ空中線
図8・20に示すように、地板(アース板)と呼ばれる導体板の上に1mmぐらいの薄い絶縁体があり、その上に導体の帯(ストリップ)がある構造で、地板とこの帯が2本の給電線になっている。この帯は印刷で作られ、微細(マイクロ)な形の線路が作られるためマイクロストリップ空中線といわれる。ストリップの長さが半波長のときに共振して大きな電流が流れ、半波長ダイポール空中線と同等である。
この空中線は、軽量で小型な最新の空中線として使用されるようになり、GPS等に使用されている。図8・21は、保護カバーを付けた一例を示す。実際には衛星からの弱い電波を受信するため、同図に示すものを何個も配列してアレイ空中線として、利得を上げるようにしている。