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空中線を電気回路として考えて、空中線自身と空間に蓄えられる電界エネルギを静電要領Ce 、磁界エネルギをインダクタンスLe に対応させて、放射電力と損失電力を抵抗Re に対応させた回路と考えれば、図8・4 に示すように第2章で学んだ直列共振回路になり、このときの入力インピーダンスZf

 

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入力インピーダンスが、純抵抗となる周波数をその空中線の固有周波数といい、そのときの波長を固有波長という。

 

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図8・4 空中線の等価回路

 

(4) 実効長

図8・5 に示す半波長ダイポール空中線の例のように、空中線上の電流分布は一様でないから、空中線各部より放射される電波の強さはそれぞれ異なっている。このことは、空中線全体から放射される電波の強さを求める場合に不便である。

このため、空中線に流れる電流I(実効値)を考え、Iが空中線各部に同じ大きさで流れた場合の放射電力が、正規の空中線の放射電力と等しくなったと仮定して取り扱い、このときの長さあるいは高さを実効長あるいは実効高という。

図8・5 に示す半波長ダイポール空中線の実効長leは、

 

le=λ/π〔m〕

 

となる。

 

 

 

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