配向方向が互いに直交するように2枚の基板を対向させ、間に液晶を充てんすると、液晶分子配列は両基板間で90°ねじられる。入射光が基板外面に設けられた偏光板で直線偏光され、液晶分子配列に沿って、偏光面が90°回転し、他方の基板に達する。透過側の基板に設けられた偏光板とは偏光面が直交するので、無電界時、光は透過しない。
両電極間に電界を加えると液晶分子の大部分が電界方向に沿って配列されるので、入射光の偏光面が回転せず透過するので、光シャッターの役割をする。偏光板を直交配列にすると、上のものとは明暗が逆の表示となる。図7・16のものは、透過形であるが、反射光を利用する反射形は、時計や電卓の文字表示に多く用いられている。