(4) ショットキ形(SN54S/SN74S シリーズ)
図6・11に示すように、ショットキ・バリアダイオード(Schottky BarrierDiode:SBD )を使用し、その順方向の電圧降下が低いという特性によってトランジスタの余分なベース電流のほとんどが分流され、トランジスタが十分飽和するのを阻止して、トランジスタのスイッチング時間を短縮することを主眼としている。平均伝搬遅延時間は3ns、ゲート当たりの消費電力は20mWである。
(5) 低電力ショットキ形(SN54LS/SN74LS シリーズ)
図6・12に示すように、入力はSBDによるダイオード構造で、動作スピードは標準形並みとし、消費電力の低減を主眼としている。平均伝搬遅延時間は10ns、ゲート当たりの消費電力は2mWである。