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これをツェナー現象と呼び、ダイオード自身もこの名前を採ってツェナーダイオードと呼ばれる。また、逆方向電流が急激に増加する電圧を降伏電圧と呼んでいる。

このダイオードを逆バイアスで用いると、電圧が降伏電圧よりも高くなろうとすると電流を流して、その電圧を降伏電圧に保とうとするので、この現象を利用して定電圧回路に用いられる。図中に示すように、不純物の濃度により降伏電圧が異なる。

(4) 可変容量ダイオード

バリキャップとか、バラクタダイオードなどと呼ばれるもので、ダイオードの両端にかかる逆バイアス電圧の大きさによって静電容量が変化する。

 

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図4・11 可変容量ダイオードの動作

 

その原理は図4・11のように、逆バイアス電圧の大きさにより、空乏層の幅が変化することを利用している。図4・12はその特性の一例を示し、これで分かるように、逆電圧が高いほど空乏層は広がり、容量が減少する。発振回路のLと並列に入れて、発振周波数を変調する周波数変調用や、また受信機の自動周波数制御用(AFC)などに用いられる。

 

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図4・12 可変容量ダイオードの特性

 

 

 

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