図2・6(a) に示すようにキャパシタの両端に直流電源(電池など)を接続をすると、電源の両端にある正と負の電荷は互いに近づきたいので、このキャパシタの両電極に集まってくるが、そこで絶縁されているのでそこを通って相互に結合することはできない。しかし、電源を接続した瞬間には電流が流れるが、そのとき両電極に蓄えられる電気量Qは、電極の面積Sが広いほど、また、電極の間隔dが狭いほど、さらに、電圧Vが高いほど多くなる。これを数式で示すと、
である。ここで、εは比例常数で、Cはそのキャパシタの静電容量であり、静電容量の単位は、表2・3 に示したとおファラッドで表される。ここで比例常数εは誘電率と呼ばれ、誘電体の種類によって異なるが、空気の場合はε≒1である。このように、キャパシタに直流電源を接続すると、接続をした瞬間に電荷の移動があって電流が流れるが、あとは全く電流は流れない。