(b) 推定法2
(i) 定格電圧・定格周波数で無負荷運転をし、その時の各部の温度上昇値t0を測定する。
(ii) 定格周波数で一次電圧をほぼ電動機の拘束電圧にし、定格一次電流になるように二次側に直流を加え、その時の各部の温度上昇値tを測定する。
(iii) 定格負荷運転時の各部の温度上昇値Tは次の式により算出する。

(c) 反覆定格の温度上昇推定法
反覆定格の電動機は、実負荷法及び等価負荷法によることが困難な場合が多いので、推定法によることがある。その内容については始動及び制動損失を含まない場合と、含む場合が考えられる。詳細はJEM-1385を参照のこと。
2・4・10 絶縁抵抗試験
2・2・9参照のこと。
2・4・11 耐電圧試験
2・2・10参照のこと。
2・4・12 超過トルク耐力試験
温度試験に引き続き、定格電圧及び定格周波数のもとで、定格出力に相当するトルクの16倍に等しいトルクを15秒間加え、これに耐えることを確認する。ただし、特殊電動機(ウインチ、ウインドラス、キャプスタン用など)の場合には注文主と製造業者間の協定による。
2・4・13 過速度試験
無負荷で同期速度(多段速度電動機では最高同期速度)の125%の速度で運転し、船舶設備規程では1分間、NK規則では2分間これに耐えることを確認する。
2・4・14 単相誘導電動機の試験
(1) 種類と試験項目
単相誘導電動機は1KW以下の100V電源で使われる電動力応用機器、特に家庭用機器に多く利用される。始動装置の種類によって、次のとおり分類される。