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(備考)1 全閉形回転機の項1,2及び3Aを温度計法で測定する場合は、表の数値より5℃高い温度とする。

2 誘導機の項1及び項2は温度計法によらないこと。

3 整流子又はスリップリングに高級な絶縁物が使ってあってもこれに極めて近接した巻線部分に低級な絶縁物のある場合には、低級な絶縁物に対する温度上昇限度による。

4 回転機の同一部分に対して、数種の温度測定法が与えてあるが、これは同一部分の温度を二つ以上の方法(例えば、温度計法と抵抗法)で測定することを意味するものではない。

5 交流機固定子巻線では、5,000kW(又はkVA)以上のもの、又は固定子鉄心の長さ(通風ダクトを含む。)が1m以上のものに対しては、原則として埋込温度計法を適用する。

 

(d) 基準周囲温度

機器の冷却媒体の温度を周囲温度、機器の温度上昇限度を定めるときの基準となる周囲温度を基準周囲温度といっている。この両者は必ずしも同じでない。周囲温度は次のように定める。

(i) 開放形及び全閉形回転機(全閉外扇形を含み、全閉内冷形を除く)・静止誘導器では、機器に近接した空気の温度。

(ii) 閉鎖風道循環形回転機では、空気冷却式又はガス冷却式を問わず、通風入口における冷却気体の温度。

(e) 温度測定法の種類

(i) 温度計法 棒状ガラス温度計・ダイヤル温度計・抵抗温度計又は熱電対によって温度を測定する方法で、これらの温度計素子を、外部から接近できる範囲で機器の最高温度とおもわれる箇所にパテなどで取り付ける。

(ii) 抵抗法 温度を測定しようとする巻線の抵抗の増加を測ってその温度を測定する方法で、巻線の平均温度を測定することになる。

(iii) 埋込温度計法 固定子鉄心スロット内巻線部分・軸受内部など機器内部の最高温度とおもわれる箇所で外部より測定できない場合、抵抗温度計素子・熱電対素子があらかじめ埋込まれていて、電気的にその箇所の温度を測定する。

 

 

 

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