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〔説明〕

1 変圧器の用途、絶縁の種類などについて

(a) 変圧器は、照明、信号灯、通信、航海計器装置などの電源として使用される。

(b) 変圧器の絶縁の種類は、H種を使用している例もあるが、普通B種が用いられる。

(c) 変圧器の力率は、通常100%としている。

(2) 給電回路に使用する変圧器の容量と台数は、そのうち1台が使用できなくなっても、重要な負荷に支障なく給電できるものとすることが望ましい。

変圧器の結線

結線は、単相変圧器3台を△-△結線で使用し、1台故障のとき、V-Vとして重要負荷に供給する方法が普通行なわれている。この場合の容量は、変圧器△結線容量の58%となる。

なお、据付け寸法を節約するため、単相変圧器3台を一まとめにしたものもある。

(3) 変圧器は、油入式及び乾式(空気冷却)とする。

変圧器の形式について

変圧器の形式は、設備規程第205条により、居住区は乾式とすることが定められている。その他の場所で、たとえば機関室などは、油入式でもよいが、傾斜、振動、衝撃、保守などの面から考えると、船舶用としては、乾式自冷形とすることが好ましい。

(4) 油入変圧器は、動揺、傾斜、振動、衝撃などに対し、油が流出するおそれのない構造のものとする。

 

2.4.6 配電盤及び配電器具注:JEM1288(船用交流配電盤)を参照すること。

(1) 構造及び性能

(a) 配電盤の構造及び性能については、設備規程第213条から第221条まで、及び第223条から第225条までの規定による。

(構造)

第213条 配電盤の盤材料は、非吸湿性のものであり、かつ、難燃性のものでなければならない。

 

 

 

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