
従って、仮想電動機の内部抵抗と内部リアクタンスを単位法で表すと次の値となる。
rm=0.0233
xm=0.158
従って、電線の抵抗とリアクタンスを加味した仮想電動機から供給される短絡電流の短絡発生後1/2サイクルにおける、交流分実効値と交流分最大値は次の(式18)及び(式19)で表される。

(d) 短絡電流計算に必要な諸定数
以上でIEC方式に基く短絡電流計算の説明は終るが実際の計算に当っては計算に必要な諸定数x'd、xd、T"d、T'd、Tdc、rsなどは発電機メーカーから入手し、また電線の抵抗(re )及びリアクタンス(xe )は電線メーカーから(JIS船用電線を使用する場合にはJISのデータから)人手しなければならない。
(e) 遮断器の遮断容量と投入容量
遮断器は当然のこととして、その点における短絡電流を遮断する能力を持たなければならない。