(イ) 発電機の短絡電流
(式5)及び(式11のx"d、x'd、T"d、Tdcを次の様に置きかえて、交流分実効値は(式6)により、また最大値は(式11')により求める。

ここで
rs:単位法で表した発電機固定子抵抗
re:単位法で表した電線の抵抗
xe:〃電線のリアクタンス
(ロ) 仮想電動機の短絡電流
原則的には主母線から離れた点で短絡した場合には仮想電動機からの短絡電流は計算に入れる必要はない。
これは、もともと仮想電動機からの短絡電流の値自身が小さいうえに電線による減衰が大きいからであるが、ことに直流分の時定数は電線の抵抗分の影響を大きく受けるため急激に減衰する。
従って、直流分は完全に無視しても何の問題も起こらないので、交流分の実効値と交流分の最大値を計算する方法を説明する。
(式12)から次の式を立てることが出来る。
