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この方式で電源から流入する始動電流及び始動トルクともに、タップ電圧比の自乗に比例する。

 

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図2.46 コンドルファ式始動補償器の始動接続図

 

(2) 巻線形

図のように回転子回路に始動抵抗器を挿入して始動する。加速するにしたがって抵抗を減じてゆき、規定速度に達したとき抵抗を短絡してかご形と同じ要領で運転状態にする。

 

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図2.47 巻線形回転子電動機の始動抵抗接続図

 

2・4・5 始動器に関する主な事項

 

(1) 不足電圧保護

(a) 不足電圧保護(UVP)

低電圧又は無電圧になって電動機が停止し以後電源が復旧しても人為的に始動操作を加えない限り電動機が始動しないものをいい一般の電動機に用いられる。

(b) 不足電圧開放(UVR)

UVPと逆に電源が復旧した際に何らの人為的操作を加えなくても自動的に再始動するものをいう。かじ取機その他重要補機に適用し極力台数を制限する。

また、電源復旧により多数の電動機が一斉に再始動しては船内電圧の低下は免れない。このような場合、次に述べる限時継電器を用い各電動機の順序始動を行ない同時再始動による過度の電圧降下の影響を軽減する方法が採用される。

 

 

 

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