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一部のニュージーランドの港湾においては、オークランド港を1つ例にあげると、オークランド港ではコンテナ・ターミナルを独占しています。法律上は可能なのですが、これが変わることがありえるわけです。われわれもターミナルをつくっており、それにそって競争を認めています。土地の割当てですが、例えば公園、レクリエーション活動、新しい構造物をつくるということであれば、この計画のための同意を得なければなりません。これが係争中となっています。コンテナ・ターミナルを現在つくっており、同意を得ました。これは告訴されることになっています。というのは、地元の市民は、もはやこの市には港は不要だ、市民に戻してくれ、と言っているのです。われわれも同じ条件で、例えば神戸のポートアイランドのような人口島をつくりたいという場合には、裁判所を通さなければなりません。おそらくその場合には許可が出ないのではないかと思います。港湾において商業用の人工島をつくることは認められないと思います。また、法律においては、環境運動も、ちょうど緑の党と同様に、ニュージーランドでも強いわけです。私はもともと環境について勉強しておりましたので、この点についてはよく承知しています。

ある地域が開発される場合には、一般市民用の場所を確保しなければなりません。港の用地ということでリース、使用に関してはある程度コントロールが可能です。例えば製錬所については、そこで営業しないということであれば、もとに戻すということになります。したがって、諸条件によって、どのような用途に使うかということが厳密に規定されています。

 

座長:Maysonさん、ありがとうございました。

 

 

 

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