3. イスラエル国の港湾管理運営
3-1 イスラエル国の概要
イスラエル国はエゼル・ワイツマン大統領を元首とする共和制国家である。1947年の国連総会におけるパレスチナのアラブ国家とユダヤ国家に分割する案の採択により、1948年に独立が宣言された。アラブ諸国との4度にわたる戦争後1979年にエジプトと、1994年にジョルダンと平和条約を締結した。
主要産業は工鉱業(ダイヤモンド研磨加工、食品加工、繊維、ゴム、プラスチック、薬品、機械、電子機器、カリ、臭素、燐鉱石等)と農業(柑橘類、野菜、穀物、酪農品等)であり、主要輸出品目は工業品、ダイヤモンド、農産品等で、主要輸入品目は生産原料材料、設備投資財、消費財等である。
3-2 港湾の概要
イスラエル国には3つの主要港湾がある。そのうち2つは地中海に面しており、ハイファ港とアシュドット港である。他の1つは紅海に面するエイラート港である。
3港は運輸省に属する港湾鉄道公社により管理運営および開発が行われている。公社には16人で構成される理事会があり、その監督の元に総裁が本部と鉄道および3港を統括している。