2. ジョルダン国港湾管理運営
2-1 ジョルダン国の概要
ジョルダン国は正式名称をジョルダン・ハシュミット王国といい、フセイン・ビン・タラールを国王とする立憲君主制国家である。7世紀よりイスラム諸王朝の支配を受け、 16世紀からはオスマントルコの支配下に入る。1919年に英国の委任統治領となり、1923年にトランス・ジョルダン王国を建国、1946年にトランスジョルダン王国として独立、1950年にはジョルダン・ハシュミット王国と改称した。
主要産業は鉱工業(燐鉱石、化学工業)と農業(野菜、果物)であり、主要輸出品目は燐鉱石・カリ・化学肥料・医薬品等で、主要輸入品目は機械類・原油・鉄鋼・食品等である。
2-2 アカバ港の概要
港湾公社が、ジョルダン国唯一の港であるアカバ港の管理を行っている。港湾公社は1978年にアカバ港湾庁と海上公社が合併して設立された。港湾公社は運輸省に属する政府機関であって、港湾の管理運営・開発について責任を負っている。
港湾公社の管理運営の方針決定及び監督は、運輸大臣(議長)及び港湾公社・アカバ開発庁・税関・JPMC・船舶協会・民間会社の代表者をメンバーとする理事会で行われる。(組織図参照)