このように中東地域ににおいて、相次ぐ大規模コンテナターミナル開発計画のなかで、DPA幹部に将来の拡張計画について、意見を伺った。結果は明快な青写真が示されなかった。DPAは港湾開発だけでなく、空港との連携を積極的に模索しており、すでにジベルアリフリーゾーンとドバイ国際空港カーゴビレッジを結ぶ最新の高速道路を1996年に完成させている。
イ. 民営化計画
港湾運営に関する民営化の動向は様々な形態により、世界的な潮流となっている。しかし、ドバイ港におけるサービスの民間企業への委託、施設整備における民間資本の参入の検討は進められていない。また、DPA自体の民間企業への移行の予定も無いということである。
ウ. 国際化戦略
DPAは初めての海外事業としてレバノンのベイルート港の運営業務を受注した。現在は、ガントリークレーンの配備計画等を検討中の段階であるが2000年から2001年にかけて順次整備していく計画である。資金的な援助は欧州諸国が行うということであるが、マネージメントにおいてはDPAのドバイ港の運営ノウハウが評価されたということである。