この法律により設立されたのがThe Port Authority of Jamaicaであり、Ministry of Public Utilities & Transportの所管する組織で、港湾の管理と開発を行う機能をもっている。
1) Port Authorityのもつ港湾管理機能
1] ジャマイカの全港湾における船舶の入出港管理
2] ジャマイカの領海内における航行援助施設の設置と維持
3] ジャマイ力の全港湾におけるパイロットサービスの管理
2) Port Authorityのもつ開発機能
Port Authorityはジャマイカにおける港湾開発と港湾関連開発を実施する。そのうちの1つが、ブスタマンテ港(キングストン港)におけるコンテナトランシップメントターミナルの構想策定と建設である。
また、Port Authorityは、モンテゴベイ港(旅客船埠頭)、アントニオ港についても開発、管理している。
ただし、法律により、Port Authorityは港湾を直接、遠営することはできない。
このため、Port Authorityが所有する全ての港湾は、民間会社と契約し、運営を行わせている。
(3) 港湾の所有・管理形態
ジャマイカには国際港湾が2港存在する。即ち、
1] キングストン港
・キングストン埠頭………………主にジャマイカで生産・消費される貨物を扱う。
民間のGrace Kennedy Groupで所有する。
・キングストンコンテナ埠頭……全体の80%はトランシップメントコンテナを扱う。
Port Authorityが所有する。
2] モンテゴベイ港
雑貨(break bulk)を取扱う、Port Authorityが所有する。
3] その他民間所有の埠頭
石こう、石灰石、セメント、石油製品など、特定貨物を扱うため、民間が所有し、使用している。これら埠頭は、大蔵省が免許を与える。