1) 州にまたがる事務組合による管理:2港
二つの州の議会の議決によって設立され、連邦政府による承認を受けた事務組合による管理、港湾行政の区域は両州の一部となる。
ニューヨーク・ニュージャージー港、デラウェアリバー港
2) 州による管理:14港
州の行政と同じ港湾行政区域となる。
ハンプトンローズ港(バージニア州)、シアトル港、タコマ港(ワシントン州)、ポートランド港(オレゴン州)、ニューオリンズ港(ルイジアナ州)、ボルティモア港(メリーランド州)、ボストン港(マサチューセッツ州)他
3) 広域特別港湾行政区:2港
州の法律によって設立され、二つ以上の郡にまたがる港湾行政区を持つもの。
ポートランド港(オレゴン州)、サンディエゴ港湾行政区
4) 郡による管理:8港
郡の行政による管理で、特に、港湾行政区を設立しない。
マイアミ港、クリーブランド港、デトロイト港
5) 特別港湾行政区によるもの:40港
特別に定められた港湾行政区をもつもの。多くの場合、郡の範囲と一致する。
エバーグレース港 ジャクソンビル港、ヒューストン港、カラマ港、ロングビュー港、シアトル港、タコマ港、ストックトン港、他
6) 市の管理:14港
市の行政による管理を行うもの。14港
オークランド港、ロサンジェルス港、ロングビーチ港、サンフランシスコ港、等カリフォルニア州の港湾、及び、リッチモンド港(VA)、ウィルミントン港、ニューヨーク市所有の港湾施設、他
7) 信託統治領の港湾:4港
信託統治領の港湾を管理するもの。
プエルトリコ港、ヴァージンアイランド港湾局、グアム港、他
注:86港のうち2港については不詳
また、これらの港湾を管理する組織の形態を見ると、ほとんどの場合意思決定を行うボードが置かれており、そのコミッショナーが選挙で選ばれるのが271港、州・郡・市の長から指名されるものが54港、ボードがないものが5港である。米国の港湾はその独立性の強さから、次の同様に7種類の形態に分類した研究がある。