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持ち家型管理者

計画から荷役までの全てが港湾管理者によって行われるという意味では、先に述べた「設備/賄い付き家主型」と同じくいわゆるService (Comprehensive) Portであるが、ここでは更に港湾管理者が民間セクターであることをもって、「持ち家型」管理者として区別した。

「持ち家型」管理者は、民間セクター(コマーシャルカンパニー、あるいは株式が一般公開されている法人)が計画、施設整備、所有、運営までの全てを行うタイプを指す。英国のフェリックストオでは完全民間資本(ハチソンワンポアの孫会社)が港湾の整備(維持管理、運営、荷役の一切の業務を行っている。但し実際には港湾管理者の100%子会社がこれらの業務を分掌している。サザンプトンの場合も民間港湾管理会社が管理者となっている。コンテナターミナル運営は同管理者の子会社(この場合、管理会社49%、船社P&O51%)が運営している。英国と同様に、80年代に規制緩和政策を推進したニュージーランドのタウランガ港でも株式会社が管理者である。

 

以上の区分にもとづいて、世界各国の主要港湾を分類したのが図表2-4である。

 

 

 

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