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Secretaryからホームページとインターネットを活用したISSCの運営について説明するとともに,委員会報告の原稿が出来しだい閲覧できるように各委員長の協力を得ることとした。

ITTCとの協力について関係する技術委員長から状況報告を受けた。議事録の交換などは行われ始めたが,ISSCとITTCの委員会活動には1年の時間差があるため,それ以上踏み込んだ具体的な活動は難しいようである。

技術委員の活動の評価方法については,次回中間会議で具体案を定めることとした。

 

2 理事会

(9月23日午後)

 

午前中の技術委員長との合同会議で検討された委員人事とmandate変更を最終的に決定した。日本から技術委員の参加していなかったSpecialist Committee V.4には,米家卓也氏(海事協会)がメンバーとして追加された。

長崎における本会議のプログラムについてはパラレルセッションによる長時間の討論を行うかどうかがひとつの問題であるが,理事の多くは討論の重要性を指摘した。また,日本造船学会主催のプレコングレス・シンポジウムを本会議開催直前に東京で開催する件についてその概要を説明し,講演者などとしての協力依頼を行った。

最重要議題である次期開催地の選定について,先ず決定に至る手順について検討し,合議の上,必要に応じ1理事国1票(但し立候補国は除く)で採決することとした。次いで事前配布資料と各国当日配付資料をもとに英国(Prof.Eatock Taylor,Prof.Shenoi),米国(Prof.Mansour),ポルトガル(Prof.Soares)の順に各国20分程度のヒアリングを行った。

次いで,理事国の変更と規約改正の必要性の有無について検討し,当面これらの変更は不要との結論を得た。理事国以外からの連絡委員の交代人事(ロシア)を承認するとともに,インド・東南アジアの連絡委員について引き続き適任者を探すこととした。

 

3 技術委員長会議

(9月23日午後)

 

理事会と並行して技術委員長会議が開催され委員会報告書の重複や除外の検討,次期会議ISSC2003における委員会テーマ案の検討を行った。

 

4 理事・技術委員長合同会議

(9月24日午前)

 

委員人事とmandate変更に関する前日の理事会決定を確認した後,技術委員長会議の報告を受けた。ISSC2003における委員会の各種新テーマ案が議論されたが,日本の主導で始まった設計ガイドを指向したSpecial Task Committee(STC)については,現在の委員会活動(「波浪極限荷重」および「船体はりの最終強度」の2委員会)の自然な延長として「疲労荷重」,「疲労強度」に関するSTCが2003の有力候補となった。本会議の形式について技術委員長の多くは前回会議における討論時間が長すぎると感じており,理事の意見とは異なった。本会議プログラムについては今後折衷案を作成し,次回中間理事会にて決定することとした。

本会議におけるプロシーディングスの出版については英国のPERGAMON-ELSEVIER社を予定し,交渉を進めることとした。

次回中間理事会・理事技術委員長合同会議は1999年9月6日(月)〜7日(火),東京近郊の保養地で行うこととした。これに関係して構造関係者の国際交流・意見交換を兼ねて1999年9月8日(水)に東京地区でISSCの主要メンバーと日本の船体構造関係者とのジョイント・ワークショップを開催する予定である。

 

5 理事会

(9月24日午後)

 

ISSC2003の開催地は理事会全員の議論に基づく合議により円満に米国と決定した。ChairmanにはProf.A.Mansour(University of California,Berkeley)SecretaryにはDr.R.Sielski(Gibbs&Cox)が予定されている。

 

おわりに

 

ISSC本会議の翌年がPRADSの開催年に当たることから,ISSCの第1回中間理事会・技術委員長会議はPRADSの時期に行うのが,恒例になっている。今回もPRADS'98の議長であるMARINのDr.M.W.C.OosterveldにはISSC関係者のためにPRADSの会議プログラム編成や会議室の手配など種々の便宜を図って頂いた。ここに記して謝意を表する。

 

 

 

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