65) ハブ・アンド・スポーク型輸送方式に関する検討
黒川久幸(東京商船大)、大和裕幸、小山健夫(東大)
小口貨物を混載して輸送する物流システムについて対象領域の需要密度、面積、領域の形状、需要の均質性を変化させ、物流拠点の最適数等に及ぼす影響について検討を行なった。その結果、最適な拠点数は、物流需要の密度と物流システムの対象範囲の面積の平方根に比例することが判った。

物流拠点の数
66) コンテナターミナルにおける荷役の効率化と機能性評価に関する研究
(その1)コンテナ荷役シミュレーション
篠田岳思、福地信義(九大)、竹内悟(トヨタ)
コンテナターミナルの荷役の効率化と機能性評価のために、第一報として現在のコンテナターミナルにおける業務やガントリークレーン、コンテナキャリアによる荷役や搬送の実況調査と荷役搬送時間の計測を行い、これを基に荷役業務をペトリネットを用いてモデル化してコンテナ荷役のシミュレーションを試みた。

Fig.A combined model of the operation of gantry crane and straddle carrier
67) マルチエージェントシステムによる着桟制御
伊藤博子(東大大学院)


Trace of berthing with multi-agent system.
68) 石炭運搬船における酸化発熱によるメタンガス発生と倉内環境制御について
福地信義(九大)、後藤研(九州炭鉱技連)、中島徹(九大)、工藤伸司(波止浜)
石炭倉において酸化発熱によりメタンガスの発生が起こり換気が問題となる。ガス発生の温度依存性を調べるために、石炭の加熱実験を行った。さらに、貨物倉におけるメタンガスの発生量を推定し、航海中の倉内温度、酸素濃度、メタンガス濃度の時間的変化について計算し、石炭運搬船の安全性を評価した。

船倉内の石炭温度とメタンガス濃度の時間変化
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