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(2) 走行距離の削減

各事業者からのヒヤリングで得られた共同輸配送実施前後の集配送に要する1日当たりの延走行距離の比較を表6-1-3に示す。

表6-1-3の結果から協同組合新宿摩天楼の場合は、共同輸配送実施前後における1日当たりの車両延走行距離の差は51kmとなり共同輸配送実施以前の1日の延走行距離に対する削減率は約28%となっている。

各事業者における共同輸配送実施以前の延走行距離に対する削減率を表6-1-3ならびに図6-1-1に示した。

 

表6-1-3 共同輸配送による1日の走行距離の削減

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図6-1-1 共同輸配送実施による走行距離の削減

 

(3) その他の効果

その他の共同輸配送による効果として、事業者に対するヒヤリングで以下のような点が挙げられた。

・従来は配送先での荷下ろし待ちの車両が多いため、配送先での待ち時間が1時間くらいかかったが、10〜20分程度で荷下ろしができるようになった。そのため配送後に行っていた集荷遅れがなくなった。

・待ち時間が減った結果、客先への配送が予定時間に行うことができるようになった。配送がスムーズになりサービスが良くなった結果、貨物量が当初に比べ3〜4倍に増加した。

・配送先での待ち時間が減り、長時間駐車がなくなった。(協同組合新宿摩天楼)

・配送先での納入車両が減り近辺の荷下ろし待ちの車両による混雑が緩和れた。

 

 

 

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