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調査母数は表2-2-2に示した稼動実績の稼動日数である。試験期間中において各車両ごとの回答のばらつき及び変化はなかった。このため、試験期間中の車両の運転性に関する顕著な変化は無かったものと考えられる。集計結果を表5-1-1に示す。

エンジンの始動性、エンジン安定性、加速性はディーゼル車とほぼ同等であった。他の項目では、振動、騒音が小さく、排気ガス臭が気にならない等ディーゼル車より優れているとの評価があった。

 

表5-1-1 運転手による運転性についての評価

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5.2走行実績からの評価

 

(1) 燃費

燃費は、経済性に大きく影響する実用上の重要な要素である。ここでは、同乗調査及び排出ガス試験より得られた試験結果より、ディーゼル車と比較したCNG車の燃費を評価する。

図5-2-1は、同乗調査により得られた平均車速と燃費の関係のグラフに、D10・15モードの排出ガス試験で得られた燃費を平均してプロットしたものである。市場での営業走行における燃費とシャシダイナモメータ上でのD10・15モードの燃費は平均車速ベースで見ると傾向は比較的一致している。

 

 

 

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