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均車両総重量との関係を表す近似直線の傾きはディーゼル車の場合約2.3(km/L/トン)、CNG車の場合1.6(km/Nm3/トン)であった。このことより本条件下ではCNG車の場合、約500kg車両総重量が増加することで、走行燃費が約0.8km/Nm3悪化すると試算される。

図3-2-1の走行燃費データは同乗調査時の平均車両総重量の違いが含まれているので、図3-2-9の近似直線の傾きを用い、重量の補正を行った。同乗調査時の各CNG車の平均車両総重量及びディーゼル車の平均車両総重量を、ディーゼル車の同乗調査時の平均的な車両総重量3.3トンに合わせた。結果を図3-2-10に示す。平均車両総重量を同上で比較した場合でも、平均的に見るとディーゼル車の走行燃費はCNG車を上回っている。これについては、単位燃料当たりの発熱量(CNGはNm3、軽油はL)の差以上に、走行時のエンジンの熱効率の差に起因する部分が大きいためと推定される。

 

 

 

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