これによると、協同組合新宿摩天楼は、配送拠点が新宿区大久保に所在し、従って配送ルー卜に組み込めるような位置に充填所がないことから、1日の配送業務終了後に練馬区の充填所まで燃料の充填のために走行している。そのため、表2-2-3の1充填当たりの走行距離結果(149.9km)から、燃料充填に要する距離は1充填当たり走行距離の約9%を占めることとなる。充填所が事業所等の近くにあれば燃料費などのランニングコストの改善につながる部分であり、インフラの整備の充実により改善が期待される部分である。配送ルートが比較的限定されているため、燃料充填回数は3日に一度であり、他事業者と比較すると頻度的には少ない。
城南運送事業協同組合も充填所までの距離が離れている(11km)ため、都内への配送の帰りに品川充填所に立ち寄り、必ず毎日充填を行い、万一の燃料不足が発生しないよう常に注意を払っている。燃料充填には1充填当たりの走行距離の(118.8km)約6%程度を要している。
(株)エービーエクスプレスは、1日80〜100km走行する。1日おきの充填では燃料不足になる可能性があるので毎日充填している。事業所から充填所までの距離が遠い(10km)ため、配送途中に燃料の充填を行っているが、それでも配送エリアと充填所が離れているため、充填のために約8km走行しており、それは1充填当たりの走行距離(81.4km)の約9%に相当する。
堺市運輸事業協同組合は充填所が近くにあるため、燃料充填に関し特別な配慮をしていない。