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このプロジェクトはエタノールとディーゼルのさまざまな混合からの排出ガスの特定とさまざまな混合の条件によるエンジン・テストおよび20台の自動車に関する大規模なテストを含みました。

このプロジェクトの結果から、ディーゼルヘのエタノールの適切な混合は約15%であるということが示されました。このレベルでは、一定のエンジン速度においてわずかながらエンジン出力の低下がみられるものの、走行性能に問題はありませんでした。燃料消費量はディーゼルと比較して特段の違いはありませんでした。

排出ガスに関して、このプロジェクトは、炭化水素の排出は増加したものの、固体粒子状物質の減少を実証しました(図7.4)。しかしながら、もし触媒が装着されれば、これらの炭化水素の排出も減らすことができます。

最終報告書(Berg R、1997)の中で述べられている結論は、ディーゼルヘの15%のエタノール燃料混合(環境クラスI)は、ディーゼルと比較して優れた環境面の利点があり、走行性能になんらの問題もないということです。しかしながら、この新しい燃料は長期保存を通じた安定性に関する乳化剤によるテストを受けておりません。この燃料はそのような長期のテストを受けていないため、自動車に関し起こりうる長期の影響について、いかなる結論にも到達することはできません。

 

バイオガス

 

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