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5.3 1998年FISITA世界自動車会議

 

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5.3.2 発表概要

 

本学術講演会は、世界各国における最新の技術等に関する発表会であり、今回は50周年記念大会にあたり、4日間に渡ってパリで開催された。午前中はパネルセッション、午後は講演という形で構成されていた。

自動車技術に関しては、ガソリン車に関する話題が多く、特にシリンダ内ガソリン直接噴射に関する発表が多かった。その他「安全」、「環境」、「通信」に関する話題があった。「安全」に関しては、衝突の際に車体、部品、ボディーの挙動を解析するツール等に関する発表があった。「通信」に関しては各国のITS(高度道路交通システム)の技術、及び導入プログラムの紹介等が行われていた。「環境」に関しては、地球温暖化問題に関する研究発表が多くを占めていた。粒子状物質(PM)の人体への影響等の医学デー夕の発表もされていた。

 

5.4 第15回電気自動車シンポジウム

 

5.4.1 開催概要

 

1)開催場所

ベルギー ブラッセル

Heysel International Exhibition and Conference Complex

2)開催日

1998年9月29日〜10月3日

3)登録論文数

約290編

主要発表国

米国76編、日本44編、フランス30編、スイス25編、ドイツ23編、イタリア14編、スウェーデン11編、オランダ8編、ベルギー6編、中国5編、その他略

 

5.4.2 発表概要

 

本シンポジウムは電気自動車に関する国際的に最も大きなものであり、技術発表と関連する企業・団体からの展示があった。展示は約150件あった。

電池分野は、リチウム電池、ニッケル水素電池、鉛電池に大別されていた。

ハイブリッド自動車に関しては、小型リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、鉛電池、キャパシター等について研究報告、展示があった。展示車両は乗用車中心であり、運送事業者用のハイブリッド自動車は、ボルボ社が1台展示しているのみであった。以下に、展示担当者への質問、回答を含め、ボルボ社のハイブリッドトラックの概要を次に示す。

 

 

 

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