日本財団 図書館


AB9の化学構造式

 

096-1.gif

 

Disodium salt of ethyl[4-[p-[ethy1(m-sulfobenzyl)amino]

-α-(o-sulfopheyl)benzylidene]-2,5-cyclohexadien-1-ylidene]

(m-sulfobenzyl)ammonium hydroxide inner salt

 

3 メタノール燃料着色剤の添加プロセス

 

現行程度の流通量で現行の流通ルート、設備をベースに、着色したメタノール燃料が流通することを前提にして着色剤の添加場所の可能性について、着色剤添加プロセスの検討を行った。

現行の流通ルートにおける、一次基地、二次基地及びスタンド(地下スタンド、簡易スタンド)四つのケースについて検討した。

その結果、現行程度の流通量で現行の流通ルート、設備をベースに着色したメタノール燃料が流通することを前提に(ルート内の流通量の増減は可)、コストを最小にすること及び現状の化学用メタノールの供給に与える影響を最小限にすることを考慮し、着色剤を添加するための最適ケースを検討した結果、現行の二次基地において手作業により添加する方法が最も現実的であると考えられる。

なお、現在の二次基地は毒物劇物の製造、販売に関する資格を所持しており、基本的には着色したメタノールの製造に関し、法的に問題になることはない。

 

4 着色メタノール燃料の経済性

 

タンクローリー(専用、共用)、着色方法(添加装置(手作業)、取扱量(現行、現行の2倍)を計算の変数として、着色剤を添加した場合のコストアップを検討した。

その結果、以下のことが分かった。

・専用ローリーを用いた場合は、現行及び現行の2倍の流通量でもコストの大幅上昇を招く(現行の燃料用メタノール価格43円/Lに対し、11.7〜23.9円/Lのコストアップ)。ローリーの共用がコスト上昇を抑えるために望ましい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION