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・DM2.3kW FCシステムのライト・デューティー車の応用例

人を運ぶ車(室内等で数人の人を運ぶ、屋根のないカートのような車両)

荷重重量 1600ポンド

ベッド容量 253リットル

システムの容積 80リットル

重量 118kg

メタノール・タンク 10リットル

エネルギー 12.3kWH

連続運転 10時間

・知的所有権の状況

新技術報告書24

特許申請20

発効済特許3件

基本技術特許番号5,599,638

 

(4)DMFCの挑戦課題及び解決策

・メタノール・クロスオーバーによる性能低下

解決策:-USC膜を採用することによってくクロスオーバーは20%〜5%に低減する。

・水の蓄積及び排除

解決策:-新しいフロー・フィールド及び材料を採用することによって問題を解決する。

・スタック効率(34%)[1700kW/L-メタノール]

解決策:-スタック・デザイン、新型膜、メタノールの濃度を高めることによって、効率を45%にまで向上できる可能性がある、(2500wH/L=ほぼ水素に近い数値)

・触媒の製造には時間を要する。

解決策:-エンジニアリング/製造の規模拡大によって製造時間を短縮させることが可能。

 

(5)結論

・メタノールFCは、小さいワット数から大容量のキロワット数のものまで幅広い応用領域を有する。

・メタノールは、取扱いやすく、貯蔵しやすい、利便性の高い燃料である。

・DMFCシステムは、競合技術と比べ、より複雑さが軽減でき、容易に補充及び作動が可能なシステムである。

 

3.2 バイオ燃料に関する情報

 

植物は、成長過程で空気中の二酸化炭素を吸収するので、植物より作られた燃料(バイオ燃料)は、再生可能なエネルギーであり、持続可能な連輸システムのため非常に魅力あるエネルギーである。スウェーデンをはじめ、バイオエネルギー資源の豊富な国では農業振興と合わせ普及を推進している。

 

 

 

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