テスト・プログラム
セタン価向上剤を加えた、あるいは加えないベース燃料のマトリクスのすべての燃料がテストされた (CEC、CEC+ci、ASTM2D、ASTM2D+ci、SCD、SCD+ci、RME20、RME+ci、TME20、TME20+ci、EtOH15、EtOH15+ci、EtRE、EtRE+ci)。分析には規制されたガス排出およびシリンダー圧力分析が含まれた。
5.2 排出ガステストの結果
結果は付録4および図15および16(汚染物質濃度のみ)に表示されている。
テストされたすべての負荷で一酸化炭素の濃度はエタノール混合燃料について最も高かった。両方のエンジン速度における25%の負荷ではEtREはEtOH15より低い一酸化炭素の濃度の結果となった。ASTM2DとTME20はCEC、SCDおよびRME20よりわずかに高いレベルの一酸化炭素のレベルとなった。セタン価向上剤は、両方のエンジン速度における25%の負荷では一酸化炭素の濃度を明らかに減らした。
炭化水素の濃度は研究されたすべての負荷ポイントにおいて、セタン価向上剤を加えないASTM2Dに関して最も高い数値となった。ただし、高速で25%の負荷の場合ではエタノール燃料が最も高い炭化水素の濃度を示した。炭化水素の濃度に関しては、さまざまな負荷の場合にテスト燃料の順序にはっきりとした変化があった。結果的に炭化水素の結果から何らかの結論を引き出すのは困難となっている。
CEC燃料の窒素酸化物の濃度は研究されたすべての負荷の場合において最も高かった。CEC以外の他の燃料の窒素酸化物の濃度の違いはほとんどない。VALMET 612 DWIエンジンに関してはセタン価向上剤は窒素酸化物の濃度に影響を与えなかった。