4.2.5 大気の質のモデル化:まとめ
アネックスVIIの最終報告書(McGillその他、1995年)で示されたモデル化の研究では、代替燃料が揮発性有機化合物、窒素酸化物、および粒子状物質のエミッションの低減に寄与すことが示されていた。しかしながら、オゾン形成に関する代替燃料の影響ははっきりしていなかった。さらに、研究のほとんどはメタノールが対象であった。一方、ここで提示した研究ははるかに広い範囲の条件をカバーしている(すなわち、モデルとされた燃料、大気の成分、エミッション量の変化、等)。
結論
-技術とエミッション基準の変化は燃料成分の変化に比べ、より重要である、
-エミッション基準の変化は特定のレベルを超えれば重要でなくなる、
-大気の成分は代替燃料のオゾン生成能に影響力を持つ、そして
-圧縮天然ガスおよび液化石油ガスはガソリンに比べ形成されるオゾンが少ない。
4.3 地域および地方の大気の質の影響:まとめ
要約すれば、ここで提示された新しい情報はアネックスVIIへの最終報告書の結論(第3章の3.2、3.3および1.13、McGillその他、1995年)を支持するもであり、それはまた最終報告書に存在していたギャップを埋めるための情報を最近公刊した。前回の報告書で述べられたように:
-ガス系燃料(ディーゼル用の大型自動車の圧縮天然ガスを除き)のオゾン形成能は液体燃料のオゾン生成能より低い;
-メタノールのオゾン生成能については版ごとに意見が変わる、
-電気自動車は一般的に地方的なエミッションはゼロであるが、酸性雨や富栄養化および地球温暖化の原因としては、発電の方法に大きく依存している;そして
-技術の変化は燃料の変化よりさらに重要な影響力をもっている。