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表12. カリフォルニア大気資源局が公表している従来のガソリンのオゾン生成能(OFP)

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4.1.1 反応測定および大気の質のモデル評価の進展

 

Carter氏、その他(1995年)は反応測定に関する作業を続け、いくつかの成分の増加反応を測定した。26の揮発性有機化合物に関する彼らの研究は、Airshedモデル評価のために利用できるデータ・ベースを提供している。別の報告書(1995年)で、Carter氏はまたコンピューター予測に関し、測定されたスモッグ・チャンバーの数値を比較するため、揮発性有機化合物の結果を使用した。

Carter氏ら(1995年)は、屋内環境実験室で6時間連続の照射により、増加反応を測定した。(増加反応は大気に加えられた化学物質の量に付き形成されたオゾンの量の測定である。最大増加反応性(あるいはMIR)は加えられた化学物質の単位当たりに形成されたオゾンの最大量である。)実験室の大気は大気中に実際に存在する反応有機ガスの単純なシミュレーションである。大気の代わりに使用された反応有機ガスの単純な混合は「最大反応」の状況、(すなわち、排出された揮発性有機化合物の単位当たりに形成されたものがほとんどオゾンという結果となる状況)をシミュレートするために設計された。実験からのデータは個々の揮発性有機化合物の複合テストを盛り込んでおり、当初の結果のいくつかに関する作業の後で工夫された実験手順の中の変化を盛り込んでいる。データはモデルの有効性の中でベストの形で使用されている。これは実際の世界の状況を極めて単純化した実験状況と比較することが非常に困難であることによる。有効とされたモデルは、それからより複雑な実際の世界の状況をシミュレートするために使用することができる。

別の報告書で、Carter氏(1995年)は、オゾン形成物を含む大気中の化学物質をモデル化するために使われた2つの異なった化学方程式のセットをテストするため、自身らが収集したデータを利用した。SAPRC-90に関連した方程式(あるいはメカニズム)のひとつのセットは、エミッションの規制を進展させるため、カリフォルニア大気資源局により使用された。SAPRC-93に関連した2番目の方程式のセットはSAPRC-90の最新版である。両方のメカ

 

 

 

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