1台のディーゼル自動車で行われた多環式芳香炭化水素成分の測定が、1台の三元触媒付きガソリン自動車と1台のM85のフレキシブル燃料自動車とで比較された。ディーゼルからの総多環式芳香炭化水素はガソリンよりも約12倍(粒子状物質の段階)から6倍(半揮発性の段階)の高い水準であった。M85の半揮発性多環式芳香炭化水素は三元触媒ガソリンのそれより3倍高かった。
アネックスVIIの最終報告書(McGillその他、1995年)はディーゼルの使用に関して結論を出さなかった。そしてその報告書で議論された研究はいくつかの異なった結果を出した。唯一、一般化できる点は、ディーゼル燃料は小型自動車で使われた時には他の従来の燃料や代替燃料よリー酸化炭素のエミッションが少なく、エタノールとメタノールが大型自動車で使われた時には、窒素酸化物と粒子状物質の排出量はディーゼル燃料を用いたときより少ないことである。しかしながら、他のエミッションはディーゼル燃料による排出量と同水準か、これを上回る。