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4.2. 荷崩れ数値解析結果

一面剪断試験により得られた貨物の剪断強度を入力として、荷崩れ数値解析を実施した。Pomalaa鉱及びBoakaine鉱の剪断強度としては、それぞれ図3.4.5及び図3.4.6に示したグラフを用いた。見かけ密度としては、一面剪断試験時の平均値を用いることとし、 Pomalaa鉱については1,750kg/m3、Boakaine鉱については1,830kg/m3とした。水分値と臨海安全率の関係を図4.2.1及び図4.2.2に示す。

 

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図4.2.1. Pomalaa鉱の荷崩れ危険性

 

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図4.2.2. Boakaine鉱の荷崩れ危険性

 

4.3. 荷崩れ危険性に基づく水分値クライテリア

図4.2.1及び図4.2.2より、臨海安全率が1.2となる水分値が得られる。この水分値は、最大粒径6.7mmの試料のものである。これらの値は、3.5節に述べた式及びデータを用いて、最大粒径19mmの場合及び100mmの場合に換算できる。Pomalaa鉱に関する水分値のクライテリアを表4.3.1に、Boakaine鉱に関する水分値のクライテリアを表4.3.2に示す。

 

表4.3.1. Pomalaa鉱の水分値クライテリア

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表4.3.2. Boakaine鉱の水分値クライテリア

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4.4. 荷崩れ危険性に基づく円錐貫入力のクライテリア

4.4.1. Pomalaa鉱の円錐貫入力のクライテリア

ニッケル鉱の種類(産地等)によらないクライテリアを設定することが困難であるため、粒径調製を行っていない試料に関する円錐貫入力のクライテリアは検討しない。また、Boakaine鉱については、図3.2.4等に示した通り、円錐貫入試験を行った試料の水分値の範囲が高かったため、即ち、用意していただいた試料の水分調製前の水分値が高かったため、本年度の実験結果だけでは、水分値のクライテリアに対応する円錐貫入力を求めることはできない。

 

 

 

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