3. Agenda 21の履行に関する活動
3.1 化学品の分類及び標札に関する世界的調和システム
3.1.1 IFCS(政府間フォーラム)ISG(中間会合グループ)第3回会合(1998年12月:横浜)は、世界的調和システム(GHS)の実施機関として現在の国連危険物輸送専門家委員会を拡大して危険物輸送とGHSとを検討する委員会とし、その下部機構に危険物輸送専門家小委員会と世界的調和システム専門家小委員会を設けるとするIOMC提案を承認した。
3.1.2 本委員会は、このISG 3の検討結果に基づき国連危険物輸送専門家委員会の改革に関するECOSOC決議を作成した。その概要は次のとおりである。
(1) 2001年から「危険物輸送並びに化学品の分類及び表示の世界的調和システムに関する専門家委員会」及びその下部機構としての危険物輸送専門家小委員会と世界的調和システム専門家小委員会を設ける。
(2) 世界的調和システム専門家小委員会のメンバーとして参加したい国は2000年末までに申請する。委員会及び小委員会の構成は2001年のECOSOCで決定する。
(3) 委員会及び小委員会の活動を2001年から開始するため、国連事務局(ECE輸送部)への予算措置を講ずる。
3.1.3 OECDはGHSにおける急性毒性分類基準(次表)が合意されたことを報告した。
OECDの分類基準に基づきモデル規則の毒物基準の検討を次回小委員会で行うことが同意された。
3.1.4 14SCOMで採択されたGHSにおける爆発、引火等の危険性分類基準が承認された。爆発、引火等の危険性分類基準のうち残されたエアゾールの引火性基準は、ドイツ提案により17SCOM(1999年12月)においてW/G(1日)を設けて検討することが承認された。
3.1.5 水と接して毒性又は腐食性ガスを発生する物質の分類基準についてはOECDがすでにその検討を開始していることが報告された。
3.1.6 GHSにおける表示及び有害通報システムに関するILO W/Gでの検討状況が報告された。
3.2 有害廃棄物
3.2.1 UNEP代表は、廃棄物リスト等の見直しに関するバーゼル条約技術W/Gの作業計画、特にH6.2、H10〜H13の分類基準について報告した。本委員会はUNEP事務局に対しバーゼル条約締約国会議の作業においてGHSの分類基準を考慮するよう要請した。