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5.3 第5.2及び5.3章(表示、 標札、 標識)

5.3.1 第5.2及び5.3章(表示、 標札、 標識)の改正に関する提案は、 いずれも今回会合では採択されず、 それぞれ不採択(98/2)、 次回修正提案(98/4)、 継続検討事項(98/5)又は取り下げ(98/16)られた。

 

5.4 第5.4章(輸送書類)

5.4.1 輸送書類には規定された事項以外の事項の記載を禁止する趣旨の規定を設けるべきであるとする米国提案(98/7)が採択され、 輸送書類の記載内容に関する情報(英/米:98/20及びCEPE:98/54)は次期2年間の検討事項の資料とすることとなった。

 

5.5 その他の規則改正関連事項

5.5.1 危険物を収納した輸送物の輸送中の損傷防止に関する規定(14SCOMで採択された。)をより実務に沿ったものとすべきであるとのベルギー提案(98/39)は不採択となり、 危険物の隔離に関する米国提案(97/89)及びRID/ADR合同会合の検討結果の基づくモデル規則の改正に関する事務局提案(98/74)はそれぞれ持ち越し及び継続検討とされた。

 

5.6 伝染性病原体等

5.6.1 固体の伝染性病原体等に対する容器の液体吸収材要件を削除すべきとする米国提案(98/8)及び診断用標本の定義の明確化に関するカナダ提案(98/59)は、 いずれも採択された。

 

5.7 吸入毒性(TIH)物質

5.7.1 吸入毒性(TIH)物質について特別な規定を設けるべきであるとする一連の米国提案(98/26、 98/27、 98/28及び98/29)については、 化学物質の分類及び標札の世界的調和(GHS)が検討されている現状を考慮すればTIH物質に関する特別な規定をモデル規則第11版(20COMでの検討結果に基づく改訂版)に採入れることは時期尚早であるとの意見が多数を占めた。 したがって、 本件は次回委員会で次期2年間の作業計画に含めることを検討することとなった。

 

5.8 有機過酸化物/自己反応性物質

5.8.1 9つの新しい有機過酸化物処方物を2.5.3.2.4項のリストに追加するわが国提案(97/53&Corr.1)は、 品名、 希釈剤の種類、 管理温度等に若干の修正(事前にCEFICとの打ち合わせに基づくINF.25を提出)を加えて本会議に提出し、 米国及びドイツからの支持を得て、 その他の国からの発言もなく採択された。

 

 

 

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