2.1.2 MEGCs規定案に定める"MEGCs"とは、 Class 2のガスを輸送するため複数のガス容器が相互に連結され外枠に収納されたものであって、 タンク自動車、 鉄道タンク車、 ポータブルタンク、 非金属製IBCs及び個々のガス容器を除くものをいい、 シリンダーの容量は150 l以下、 無継目圧力容器の容量は150 lを超え5000 l以下とする。
2.1.3 次回委員会(20COM)ではMEGCs規定案に関する未解決事項の検討は行わず、 これらの検討を次期2年間の作業計画に入れることを委員会に要請することとした。
2.2 その他タンクの関連事項
2.2.1 Class 3〜9の物質に対するタンク要件の検討は米国提案(98/32)を基礎資料として臨時W/G(Lunch time W/G)において行われ、 新基準(rationalized approach)による各物質のタンク要件が作成された。 米国は今回の検討結果に基づくタンク要件表の修正案を次回委員会に提出することを申し出て承認された。
2.2.2 ベルギー提案(98/40)の現存タンクに対する新基準の適用免除については、 新基準の経過措置規定(Grandfather clause)をモデル規則には採り入れないが、 新基準は現存タンクには適用しないことが合意された。
2.2.3 破裂板の要件に関するスペイン提案(98/12)は、 部分的に採択された。
3. 小型容器及びIBCs
3.1 包装方法(Packing instructions)
3.1.1 小型容器の包装方法に関する会期外W/G(1998年3月、 ワシントン)の検討結果に基づく米国/英国提案(98/19)が検討され、 基本包装方法のP001(液体用)、 P002(固体用)、 P003(物品用)及びP200(ガス用)が一部修正して採択された。
3.1.2 各物質及び物品に対する包装方法の割り当ての検討は臨時W/Gで検討されたが時間不足で完成することができず、 基本包装方法以外の特殊な物質又は物品にたいする包装方法及びIBCsの包装方法は会期外W/G(1998年9月7〜11日、 フランクフルト)で検討されることとなった。
3.1.3 PG Iの高粘度液体(粘度が200mm2/sを超えるもの)への天板取外式ドラムの使用に関する提案(米国/英国:98/22)については、 ドイツ、 オランダ等から高粘度液体の基準を2,680mm2/sを超えるものとすべきであるとの主張がなされたが他の国の支持が得られず、原提案どおり採択された。
3.2 その他の小型容器及びIBCs関連事項
3.2.1 N型容器(鋼及びアルミ以外の金属製容器)の採入れ(米国:98/1)、 IBCsの表示の改正(ICIBCA:98/43)、 第4.1章の編集上の改正(英国:98/52)及び容器・包装におけるライナーの定義(英国/米国:98/53)の各提案はいずれも採択(一部修正されたものを含む。)された。